管理者のデスク・現場を仕切るキャップの下に記者がいる

○管理者のデスク・現場を仕切るキャップの下に記者がいる

日経新聞社の編集局について、解説しています。

前回は、「部長は絶対権力者、デスクは毎日寝る時間が違う」と書きました。

 もうひとつのデスクの役割として、部の中にいくつかあり、たいてい業界ごとになっているグループ(班)の1つをマネジメントすることがあげられます。「編集者」として部の責任紙面の編集をすると同時に、キャップ以下の記者を統率する「管理者」でもあるわけです。

毎週1回程度、「グループ会」を行い、各記者がいま何のテーマを取材しているか、どんなトレンドが起きているかなどを把握し、紙面つくりに反映させていきます。

とくに記者クラブなど現場で情報に直接触れているキャップとの連携は密にしていないと、記事が出てこないことになってしまうので、気を使います。誰でも一度は「紙面が真っ白の新聞」という悪夢を見るそうです(笑)

デスクは中間管理職なので、「社内政治」にも関与していくことになり、自分の担当日に記事を大きく扱ってもらえる(1面などに)よう、他の部(とくに整理部)との人間関係をつくるのも仕事です。マージャンや飲みニケーションなどの手段を使って、社内人脈の強化を図ります。もちろん上層部への覚えもめでたくして、将来への布石をうつ必要もあります。

課長職であるデスクの下に、デスクとほぼ同じ数のキャップがいます。一般企業でいえば係長・主任に相当しますが、実際は管理職でなく、記者と同じヒラ社員です。「日銀クラブのキャップ」「(首相)官邸キャップ」などというのは、この人たちです。

現場の責任者で、グループ(班)を実質的に取りまとめます。さらに自分の担当分野も持ちながら、新人の面倒も見なければなりませんので、キャップは一番大変な仕事でしょう。新人については1年間マンツーマンで教育を担当し、取材のしかた・記事の書き方などを手取り足取り指導します。

とくにニュースが少なくて、紙面の編集に困ったときなどは、デスクがガンガン攻め立ててくるので、ストレスは相当なものです。そのため、キャップはいつでも出稿できるように、常に引き出しにそっとネタを忍ばせています。年齢でいうと、40歳前後です。日経は年功序列型の人事方針なので、デスクまでは年齢で自動的に出世の階段をのぼります。

こうしたヒエラルキーの下に各記者がいて、それぞれの業界などの担当を持って、取材・執筆にあたっています。日常、企業の人たちが接するのは記者だけですが、日経の記者といえど「会社員」であり、実際にはこうした組織の中に位置して、活動していることを知っておくと良いでしょう。
    
☆──[今回のまとめ]─────────────   
1.デスクは「管理者」でもある     
2.ストレスはキャップが一番大変
3.日経記者といえど「会社員」
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posted by 伊藤雄一郎 | 日経を知ろう