経済畑が強く、地方が少ない。「少年探偵団」の謎

○経済畑が強く、地方が少ない。「少年探偵団」の謎

日経新聞社の編集局について、解説しています。
前回までは、組織的な事情などを説明しましたが、ここからは、各部の解説をしていきます。

日経の編集局には、他紙にない、いくつかの特徴があります。
まず、経済関係の部が多く、手厚く報道していること。社内用語で、経済関係の部を「硬派」、それ以外の部を「軟派」と呼びますが、圧倒的に硬派に部と記者の数が多く、したがって出世コース、つまり会社の上層部も硬派が握っています。

朝日・読売・毎日など一般紙は、政治部、社会部に人数が多く、社内権力も握っています。永田町、警察などに記者を多く配置し、社長など会社トップも、これらの部の出身者が圧倒的です。

また、地方支局が少ないです。全国都道府県のすべての県庁所在地+大きな都市には支局をおいていますが、小さな県の場合、県庁所在地のみに支局長しか記者のいない「1人支局」が中心です。

その結果、地方で大きなニュースが発生すると、東京や大阪から記者が出向いたり、通常取材でも、支局をおかまいなしに、直接現地の企業の本社や工場に出張してしまいます。

新入社員は、まず東京か大阪の本社の部に配属され、2,3年の間、基礎を叩き込まれてから、「こいつはもう1人で記者の仕事をこなせるだろう」と判断されてから、地方に出されます。つまり、地方にいくのは左遷ではなく、一人前になった証なのです。

しかも、地方勤務は3年間と期限が決まっていて、しかも東京よりはるかに企業が少ない分、ゆったりできるので、多くの記者は喜んで地方勤務に行きます。3年たったとき、時間に追われる東京に戻りたくなくて、延長願いを出す記者も珍しくありません。

これが一般紙やNHKの場合、新人はまず地方勤務、しかも大きな都市でなく、へんぴな地域の支局から始まります。「警察・高校野球・選挙」の3点セットを数年間こなし、1人前と認められたら、大きな都市の支局に移り、そのうえで認められたら、やっと30歳前後で東京や大阪の本社にいけます。

そのため、一生のあいだ、一度も本社勤務を経験することなく、地方を転々として、ドサまわりで終わる記者もたくさんいます。日経ではありえないことです。

逆に言うと、大学を卒業したばかりの若造が大企業の社長にいきなり取材にきて、トンチンカンなインタビューをするのも、こうした事情から起きるのです。記者会見でも、他紙のベテランに混じってチョロチョロするので、「少年探偵団」と揶揄されたりします(笑)
                          
☆──[今回のまとめ]─────────────   
                              
1.編集局は経済関係の部が強い     
2.地方支局が少ない
3.「少年探偵団」は教育方針の違いから
                                  
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posted by 伊藤雄一郎 | 日経を知ろう